先日の京都新聞でとても興味深い記事がありました。
綾部に住んでいた幻の画家有道佐一(1896〜1983年)
彼はお金にも名誉にも全然興味がなくて、よほどでないと作品も売らないため、作品がほとんど家に出回ってないそうです。
生き様がかなりぶっ飛んでるんでユニークな人生だったみたいですが、気になる方はチェックしてみて下さい↑
で、今回私が紹介したいのは有道佐一の人生ではなく、有道佐一の書いた詩です。
『石ころ』
一つの石ころでも
いっぽんの木でも
心をしづめて見ていると
実に何とも云へぬ
なつかしさを覚えて来る
有り難さが感じられる
大宇宙の心と一つになりきった様な
やり場のない
力が湧いて出る
あの木の肌を
あの石ころの面を
眼を閉じて撫でさすりたくなる
神のふところ深く
はいり得た欣びに浸りきる
そして
そのよろこびを
記録せねば止み難い一念から
ひたむきに描き続ける
〜有道佐一〜
この詩が私の心にスゥ〜と入ってきて、ズドンっと響きました❤️🔥
あれ⁉︎ 有道さん。
どっかでお話したことありましたっけ?
っちゅうか、私の心を読まれました?
…って感じです。
普段私は石を積む時にいろんなことを妄想し、いろんなことを考え、いろんなことを感じています。
この石って今までどんな旅をしてきたんやろな…
この模様って何年ぐらいかけてできたんやろな…
多分この子とこの子は兄弟やろなぁ…
おっ、3年ぶりやん!久しぶりー、俺のこと待っててくれたんや…
今まで先輩(石)たちは積まれた経験はあると思うけど、俺みたいに絶妙なバランスで積まれたことはないやろなぁ…
等など、、、
そして、この先輩(石)たちがまた旅に出て3500年後に他の仲間(石)たちに言うわけです。
「京都の鴨川でな、池西っちゅう奴がいてな、俺が今まで経験したことない積み方しよってん。あれはオモロかったわー。池西も中々魅力的な人間やったで」
有道佐一も多分わかってくれることでしょう。
知らんけど笑
話は戻って…
有道佐一は自ら個展はしなかったそうですが、東京や京都では何度かされたそうです。
そんな有道佐一の個展が4月5日から綾部で開催されるようです。
気になる方は綾部まで足を運んでみてはどうでしょうか。
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