最近よく見るんですが靴のCMで
「ぅん〜???」と引っかかるものがあります。
『靴を履く時かがむの大変じゃない?』
『手を使わずに履ける』
『脱ぎ履きが簡単』
これだけ聞くと確かに靴の脱ぎ履きは面倒くさいし、楽に履けるのはいいかも…となる方もいらっしゃると思います。
ここで皆さんによ〜く考えて欲しいんです。
靴履くのにどれくらいの時間かかるんですか?
私はいつも患者さんに「靴紐は履く時にギュッと強く結んで、脱ぐ時はほどいてから脱いで下さい」とお伝えしてます。
すると、ほとんどの方が「一回一回結び直すの邪魔くさい」と仰います。
ここでまた先程の質問です。
靴履くのにどれくらいの時間かかるんですか?
早くて数秒。長くても数分だと思います。
よ〜く考えて下さい。
靴履いてから、その後過ごす時間の方が長くないですか?
靴を履く数秒を横着すると、その後の長い時間ゆるゆるの状態で履いてるため靴の中で足が遊んでしまいます。
そんな靴の履き方をしてると足(土台)がグラグラになってるので、無駄な力をたくさん使ってしまいます。
それが
肩こりや腰痛の原因になります。
スポーツ選手は必ずスパイクとか履く時紐をギュッと強く結んでますよね。
それは、足と靴を一体化させ無駄な力を使わずに力の伝達を良くするためです。
今の世の中、『便利』が溢れかえってます。
時間短縮になっていい場面もありますが、私は人間本来持ってる昨日の退化に繋がってると思います。
昔私たちが携帯電話を持っていなかった時代は、友達や親戚の電話番号は暗記してました。
今はスマホに頼ってるんで電話番号なんて覚えないですよね。
他にも漢字は読めるけど書けないって方も多いと思います。
なので、私はいつも患者さんに
邪魔くさいことは全て体に良い
とお伝えしてます。
今この瞬間だけ楽したいのか?
それとも
今後長い時間楽したいのか?
今日より若い日は来ません。
後々「あの時やっておけばよかった…」と後悔しないように、今のうちに邪魔くさいことをすると今後が楽できるんじゃないでしょうか。
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